2017年11月23日木曜日

藤本智士さんトークイベントのお知らせ


次の日曜日、11/26の夕方から、編集者の藤本智士さんをお迎えして
トークイベントを開催します。藤本さんといえば、ここ数年は秋田県の
魅力を全国に発信するフリーマガジン「のんびり」の編集活動が目立ちました。
最新号を楽しみにされていた方も多かったと思います。
 
 「のんびり」からうまれた書籍、版画家池田修三さんの作品集「センチメンタルの青い旗」
(ナナロク社)の発売が2013年、北書店でも原画展を開催させていただき連日盛況
以来、4年ぶりの再会となります。今年の夏、2冊立て続けに刊行された藤本さんの著作に
ついての話題を中心にお話を伺います。編集、デザイン、地域コミュニティ等、仕事として
携わる方はもちろん、ご興味のある方は必見のイベントですよ。
 














魔法をかける編集(インプレス)
















風と土の秋田 二十年後の日本を生きる豊かさのヒント (リトルモア)

 

 今回、藤本さんからの提案で、ツバメコーヒー店主の田中さんを交えての鼎談形式と
なります。開店5周年を迎えたツバメコーヒー、来月には新潟市中央区に2号店の
開店が控えてご多忙のところですが、コーヒースタンドの出店も兼ねて燕市からやって
きてくれます(ツバメさんよろしくお願いします)。イベント終了後は、店内にて藤本さんを
囲んでの懇親会も開催しますので、こちらもご希望の方はぜひご参加ください。
以下イベント詳細と、藤本さんからのコメントをご覧ください。


“りすがツバメとやって北”

藤本智士「魔法をかける編集」&「風と土の秋田」出版記念トーク@北書店

・藤本智士
・田中辰幸(ツバメコーヒー店主)
・佐藤雄一(北書店)
11/26(日)18:00~(17:30開場)/料金1,500円

お申込は北書店店頭・メールにて
sato@kitashoten.net/件名「11/26トーク申込」
懇親会ご希望の方は併せてお申込ください。

★★★★★

 ツバメコーヒーさんとの出会いは20143月。3月とはいえ、
まだまだ冬の寒さが残るなかスタッドレスを履き「旅猿」の
DVDを延々流しながら東北へと北上していた僕は、「旅猿」のなかの
ちょっとしたくだりの影響で、突如「柏餅か桜餅が食べたい!」と
甘味欲が暴走。「この辺でなんか甘いもの食べられるところないか探して」と、
アシスタントのはっちにお願いしつつ、眼前に現れた燕市の案内標識を見て
ふと「燕市と言えば……」とツバメコーヒーさんを思い出しました。

 まだ伺ったことはなかったものの、イラストレーターの福田利之さんや、
ミュージシャンの山田稔明さんなど、リスペクトなみなさんが関わって
らっしゃるツバメコーヒーさんに一度行ってみたいと思っていた僕は
「とりあえずコーヒー飲もう!」と甘味欲を鎮めて、行き先変更。ふらり
寄道したのでした。
 
  想像を超えて素敵な店内に驚きながら、早速コーヒーを注文したら突然
「藤本さんですよね?」と声をかけてくれてびっくり。タレントさんじゃあるまいし、
一目見て声かけてくださるなんてなかなかないことなので、驚いていると
さらに「戴き物なんですけど……」と、コーヒーと一緒に桜餅を出してくれて呆然。
なに?車内の会話聞いてたの?って思うくらいのミラクルに、なんというか、
この人は只者じゃないぞ、と感じたのが店主の田中さんとの最初の出会い。
 
 そこから3年以上経ったいま、再び田中さんにお会いしたい、というか、
もっといろいろお話ししてみたい!と思ったのは、僕の大切な友人、発酵デザイナーの
小倉ヒラクから最近聞いた田中さんのエピソードがなんだかとても痛快で、これはうん、
きっとお話が合うに違いない!と確信したからでした。
 
 そして北書店の佐藤さんもまた言わずもがなというか、全国いろんな書店さんが
あるけれど、好き嫌いで言うなら、この人のスタンスが一番好きかもしれない。言葉に
するなら、衒いなく町の本屋してるのに反骨というか、とにかくかっちょいい。
 

 そんな新潟のリスペクトなお二人と鼎談できるなんてとにかく楽しみでしかないので、
ぜひぜひ1126日は新潟へ!



 藤本智士(ふじもと さとし) 

1974年兵庫県生まれ。
編集者。有限会社りす代表。

雑誌「Re:S」編集長を経て、秋田県発行フリーマガジン
「のんびり」、webマガジン「なんも大学」の編集長に。
自著に『魔法をかける編集』(インプレス)、『風と土の秋田』
『ほんとうのニッポンに出会う旅』(共にリトルモア)。
イラストレーターの福田利之氏との共著に『いまからノート』(青幻舎)、
編著として『池田修三木版画集 センチメンタルの青い旗』(ナナロク社)
などがある。編集・原稿執筆した『るろうにほん 熊本へ』(ワニブックス)、
『ニッポンの嵐』(KADOKAWA)ほか、手がけた書籍多数。 

ホームページ http://re-s.jp / twitter @Re_Satoshi_F

★★★★★

イベントタイトル意味不明ですかね(笑)、「りす」は藤本さんの会社名です。
いまから10年ほど前にリトルモアから刊行されていた『Re:s』が藤本さんを
知るきっかけになりました。当時私はまだ北光社にいて、2002年あたりを契機に
売り場をドンドン占拠し始めたライフスタイル系雑誌にやや辟易していた頃
(それだけ需要が多かったのです)そんななかでRe:sの創刊はとても新鮮な
出来事でした。なんてちょっとウソ臭い書き方だな、正確に書くと、創刊号は北光社には
入荷しておらず、2007年3月に新潟進出を果したジュンク堂を覗きにいったときに
現物を手にとってみて、あわてて注文したのでした。さすがジュンク堂いい本あるわと笑。

このあたりの雑誌メディアの推移についても話してみたいところ。それでは週末、
皆様のご参加お待ちしています。