2011年12月24日土曜日

「北光社」はまだ去年のことなのか

イベント後はどうもいつにも増してブログ更新が遅くなりますが
いろいろと立て込んでいるので、この辺で書こうとするところに若干の
成長の跡が見られます。俺的に。皆様こんばんわ。北書店佐藤です。

早いもので1週間が経ちましたが「オオヤミノルのコーヒーと無駄話」盛り上がりました!
2時間程度の予定が気付いたら3時間を越す長丁場。だけどみんなとても楽しそうで
こちらとしても開催して本当によかったと思いました。

「『コーヒーとお菓子で2千円かよ。高いなぁ』と思ったらダメですよ~皆さん。
薔薇があるでしょ?そこに。薔薇っちゅうのはね、そこにあるだけで空間が
高級になるんですよ~。決して高ない(笑)」

これを「無駄話」としていいのかどうかわからないようないい話の数々、当店でも
絶賛発売中の「おいしいコーヒのいれかた手ぬぐい」をもう少し解説して欲しいという
お客さんからのリクエストには、「ほんならここらでちょっとレクチャーしましょか?」と、
ここまで来ると、もはや無駄話に聞き耳を立てるといったレベルではない
「オオヤミノルのコーヒー教室」状態。

















絵本の読み聞かせ風な1枚。児童書の売り場を背景にオオヤさんのトークが
冴え渡ります。この時点ですでに2時間余裕で経過していましたが、皆さん食い入るようでした。
ものすごい集中力。同行のアノニマスタジオ南さんによれば、過去のイベントでは
こういったコーヒーレクチャー的なものはなかったそうです。なんとも贅沢な夜でした。
ご参加いただいた皆様ありがとうございました。そしてご多忙の中、雪の関越道を
ひた走りに走り、翌日も朝早くに東京に舞い戻ったオオヤさん、ゲストさん、スタッフの方々、
ほんとうにおつかれさまでした。大盛況だったこのイベント、すでにアンコールの声が多数
寄せられています。オオヤさん、またいつか新潟へ来てくれるといいですね。その日を楽しみに。

一般的によく言われることで、そして実際にその傾向にある本屋にカフェを併設したらどうか
という問題。相性抜群の両者ですからこれは当然のことですね。お客様からそういうご提案を
いただくこともありますし、私自身も北書店開店前はそれを考えたりもしました。

買ったばかりの本を、コーヒーを飲みながら読む。それ自体は疑いなく良いものです。
なので本屋の中にその環境を作ってしまおう、または隣接するカフェとの相乗効果を図ろう
と考えるのも人情です。ただそう考えるに至る下地となる経験は、人それぞれバラバラの
はずですからね。1冊の本から辿っていく記憶は。

そういった訳で(どんな訳だ?)併設案は今のところ無しですね。本屋の棚から自分の
1冊を選んだら、まっすぐ帰るもよし、気に入った喫茶店を探すもよし、選択肢はたくさん
あったほうがいいですよ。オオヤさん言うところの「街には動線がある」というやつです。
私は本棚担当。

ブログを書く時は、イベントの話題がほとんどですが、むしろ普段の北書店の毎日を書きたい
と思いながらなかなか果たせずにいます。これだけ本屋で働いていても、私の知らない作家が、
本が、世の中にはまだまだ山ほどあります。こちらから探し当てたりもすれば、出会いがしらに
ガツンとやられることもあるその瞬間。そこで得られる高揚感をもっともっと皆さんと共有したい。
それがなにより。本屋にカフェは作れても、オオヤミノルがコーヒーを淹れにやってくる本屋は
そう無いだろうと。

このブログを書いている途中で、昨日今日と2日間開催された、フルマチ酒サロンというイベント
に行って来ました。(Uさんお疲れ様でした!)会場は旧北光社。閉会間際だったので、展示をゆっくりと見れませんでしたが、1年10ヶ月ぶりに入った北光社は・・・ってウソ。特に何も感じず。
なにか感慨めいたものでもあるのかなあと思ったのですがなぜだろう。ついでに最近オープンした大型書店にも行って来ました。で、帰ってきてまたブログを書き始めたらなんだか止まらなくなってしまいましたがなんなんでしょうこの感覚。というかどう終わらそうかこれ・・・まあ要は興味があるのはヒトだよね(笑)なんだこの締めは。すいません、日付が変わる前に家族の元に帰ります。
年内休まず営業します。明日もブログ書きます。メリークリスマス。