2011年12月2日金曜日

オオヤミノル新潟襲撃!

東京蔵前にある出版社、アノニマスタジオの1階イベントスペースで、
毎月第3金曜日の夜に開かれている「オオヤミノルのコーヒーと無駄話」。
コーヒー焙煎家、オオヤミノルさんと、毎回登場するゲストの、そこで交わされる
カウンター越しの会話に耳を傾けながら、最高に美味いコーヒーを飲むイベントです。
(今年の夏、私もゲストとして参加させていただきました。)

今月のゲストは誰かというと・・・「新潟の皆さん」です!なんとこのたび、イベント丸ごと
新潟出張企画を開催することになりました!この1年、なにかとイベント続きだった北書店、
その最後を締めくくるのはオオヤミノルさんとイベントスタッフ、そして当日ここにいるあなたです。

オオヤミノルのコーヒーと無駄話

「No no thank's no」番外編 in 北書店
















日時 12月16日(金) 19時~21時

料金 2,000円(コーヒとtatinさんのお菓子つき)
人数 30名

ご予約は北書店のほうへお願いします。店頭で直接はもちろん、お電話、FAX、メールでの
お申し込みも可能です。お名前、参加人数、ご連絡先をお知らせください。オオヤさん、
スタッフの皆さんへの質問があれば、遠慮なくお書きください。当日使用させていただきます。(いただいたお名前の提示はいたしません。)


そもそも12月は開催の予定ではなかったそうで、電話での雑談から、「いっそ、皆で出張しちゃいましょうか?」とさらっと言ってのけるアノニマさんに、イベントスタッフの皆さん。京都からやってくるオオヤさんも、なにかとせわしない12月、天候も不安定な冬の新潟にもかかわらず、そのフットワークの軽さったら!カッコ良すぎです。道中お気をつけていらしてください。

イベントのルールに従って、オオヤさんの話し相手として、最初は誰か特定のゲストを
決めようとしたのですが、なにより乗り込んでくる側のほうがよっぽどスペシャルゲストだよ!
ってことになりました。普段はイベントの裏方を任されている彼らは、揃いも揃ってくせ者ばかり。
「番外編」ならではのスペシャルゲスト、「No no thank's no」のスタッフの皆さんをご紹介します。


青木隼人(あおき・はやと)さん
1978年、神奈川県生まれ。
音楽家、デザイナー。音楽レーベル「grainfield」主宰。

ギターを主に、ハーモニカ、ピアノ、テープレコーダーなどを使って
空間と重なり合うような演奏を行う。
ライブのほか、ギャラリーやレストランなども活動の場としている。
アートワークも自ら手がけたCDに「guitar solo #1/#2」「TOKYO-MIAMI」な ど。
津田貴司さんとのデュオ「ラジオゾンデ」としても活動している。
当イベントでは、音響及び録音作業を担当。


大沼ショージ(おおぬま・しょーじ)さん
1970年、神奈川県生まれ。
写真家。活版印刷局 凹凸舎舎主。

その写真は、被写体をありのまま写し出しながらもその背景を彷彿させる。
縁あって受け継いだ活版印刷機を使った活動もゆるやかに行っている。
写真集に『もののつづき』『コップとて』など。フォトグラファー萬田康文さんと
写真事務所+ギャラリー「カワウソ」を運営。当イベントでは、記録写真を担当。


渡部まなみ(わたべ・まなみ)さん
1981年、東京都生まれ。
吉祥寺にあるお菓子屋「tatin」店主。

自身のお店を拠点に展示やイベントでもお菓子のサーブを行う。
素材の特質をていねいにすくいあげながら、記憶とともにあたためられた
技術から作られるお菓子にファン多数。今冬惜しまれつつ、5年間続いた
お店を閉店し、次なる活動を準備予定。当イベントでは、コーヒーとマリアージュ
するお菓子を担当。


萬田康文(まんだ・やすふみ)さん
1975年、奈良県生まれ。
フォトグラファー。プライベートレーベル「monday books」主宰。

被写体との間にある距離感とそれに対する愛情を感じさせる写真家。
写真集に『GARDEN』、撮影を担当した書籍に『文士料理入門』(角川書店)など。
大沼ショージさんと共同運営の「カワウソ」の名の由来となった人物。
年数回の渡伊に裏うちされた、趣味のイタリア料理が人気を博し、
当イベントでは、マスターからの熱い要望に応えて「喫茶の軽食」担当。


KAFE工船(かふぇ・こうせん)
2007年、京都府生まれ。

京都、河原町今出川にある、オオヤコーヒ焙煎所のファクトリー ワークス。
5月1日のメーデーに開店。コーヒ豆の卸、販売から喫茶営業まで、
コーヒにまつわる仕事の全 般を担う。絶妙な焙煎によって個性を
引き出された豆を、個人の好みに合わせてていねいにドリップされる
コーヒーに魅せら れた人多数。
焙煎から京都のみなならず、全国からコーヒー好きが集まる。
当イベントでは、コーヒーサービスを担当。


田中美穂植物店コーヒショップ(たなかみほしょくぶつてん)さん
2004年、京都府生まれ。
京都、白川沿いにある植物店とコーヒーのお店。

元コロッケ屋だった2坪半のお店にはシダ・コケ、多肉植物、 山野草などが
生息しているように並び、虫好きのおじいさんから三輪車にのったかわい子ちゃんまで、
植物 の相談にやってくる。店内奥の壁には、オニバスを首にかけてほほえむ
牧野富太郎博士の 写真が貼ってある。
当イベントでは、しつらえのバラの花を担当。


以上のゲストと、ご来場の皆様のお相手は一夜限りの喫茶店主オオヤミノル!
オオヤさんのトークは面白いですよ。当日、どんな会話が飛び出すでしょうか、お楽しみに。

オオヤさんには単独の著書がありません。いつか必ず出版して欲しいものです。
とにかく味わい深い文章が満載なのです。最近の資料として、隔月刊行の雑誌、
クウネル」のバックナンバー52号、「街とコーヒー」に収録されている
特集をぜひお読みください。(当店在庫あり)

「オオヤミノルと旅に出た。街と喫茶~全国編」。

はじめてゆっくり歩いたという、長崎の街にある老舗の喫茶店、先代からのお客を敬い
味もスタイルもほぼ変えていないという若き店主についてこう語ります。


ある意味、彼は街に縛られてるわけやけど、それは案外悪くないことで、二代目以降

というのは身体感覚を磨いてその縄を徐々に緩め、最終的に自分が最もラクな縛られ方

を見つけていくのが、いい店を永らえさせる唯一の秘訣やと思うんです。劇的に変わった

店というのはたいていよくない。

 だからぼくは「これからも変えずに」という彼を、若き蝶ネクタイを応援したい。新しさより、

守り方を表現するほうが大きな花が咲いたりするもんやし、誰の思い出にもならないチェーン店

や郊外大型店の浸潤から街を救うのは彼のような若い良心しかない。


2週間後の金曜日の夜、北書店がひととき、街の喫茶店になります。今回の
イベントを誰より楽しみにしているのは私自身かもしれません。
たくさんの方のご協力によって急遽決定したこのイベント、しかしこの日の主役は
誰でもない、オオヤさんの淹れる一杯のコーヒーになるでしょう。
ホントに美味いんだから。

皆様のお申し込みをお待ちしています。